胡散臭く感じてしまう引き寄せの法則
引き寄せの法則には色々な解釈があるようですが、「自分の欲しいものが、既に手に入っていると思い込むことで、それが実現する」というのが基本的な考え方でしょうか。興味がない方でも一度くらいは、引き寄せの法則という言葉を聞いたことがあるのではないかと思います。私も言葉は聞いたことがありましたが、意味はよくわかっていませんでしたし、あまり興味もありませんでした。なぜなら、「宇宙の法則が~」「波動共鳴が~」などといったオカルトめいた言葉がよく出てくるからです。私はどちらかといえば科学至上主義者(もちろん科学で証明できない物事がたくさんあるのは理解していますが)なので、スピリチュアルみたいな話は苦手です。私と同じような方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、副業開拓のために精力的に活動するようになって、とてもよく耳にするようになり、無視できなくなりました。自己啓発の言葉として使われることが多いようで、特にネットワークビジネス(いわゆるマルチ商法)をやっている方々はよく口にしていました。そのたびに詳しく意味を聞いてみるのですが、いまいち要領を得なく、結局オカルトめいた話ばかりです。
私は自分なりに何度もよく考え、やっとオカルトめいていない解釈で自分の中に落としこめたので、今回書き出していきたいと思います。
引き寄せの法則で宝くじを当てることは可能か
宝くじの一等を当てることを例に出して説明したいと思います。「自分の欲しいものが、既に手に入っていると思い込むことで、それが実現する」のであれば、自分が宝くじの一等を持っていると思い込めば、実現するはずです。では、そう思い込んで宝くじを買えば実現するでしょうか。結論からいえば、当たりません。宝くじの一等が当たる確率は約1,000万分の1です。当たると思い込んで100枚(3万円分)買うとして、これが当たると考えるのは現実的ではありません。どれだけ現実的でないか気になる方は宝くじシミュレータ(→http://kaz.in.coocan.jp/takarakuji/)で試してみてください。1,0000枚(300万円分)買ってもまず当たりません。
でも買わなきゃ当たらないだろ、という指摘はその通りです。しかし、引き寄せの法則で思い込めば当たるからと信じて、自分で稼いだお金を宝くじにつぎ込み続け、気付けばもう60歳だけど貯金なんて一円も無い、なんていう状態になる(そうなる可能性が非常に高い)のに、引き寄せの法則を肯定できるのでしょうか。宝くじなんて買わないという方は、これを自分が欲しいものや自分の夢に置き換えたらいかがでしょうか。
私の引き寄せの法則の解釈ではこの場合に、宝くじの一等が当たると思い込んで買う、は正解ではありません。もし、正解があるとすれば自分の買った宝くじを一等の当たり番号にする、が正解です。宝くじの当選番号はくるくる回るまわる番号の書いたボードに矢を当てて決めていきますが、現代技術を使えば意図的な番号に当てることは容易だと言われています。宝くじを仕切るお偉いさんとのコネを作り、当選金を分け合うことを条件に、自分が持っている宝くじの番号を一等の当選番号にしてもらう…といったところでしょうか。まさに当たりを引き寄せるのです。このような不正が本当にあるかは知りませんが、約1,000万分の1を当てるよりはずっと現実的です。
現実的で具体的な道筋を立てて遂行して目標を達成すること
つまり、引き寄せの法則とは現実的で具体的な道筋を立てて、それをきちんと遂行して目標を達成する(欲しいものを手に入れる)ことです。宇宙の法則も波動共鳴も関係ありません。また、引き寄せの法則は万能ではありません。「思い込みが足りない」「イメージが足りていない」からできないのではなく、現実的で具体的な道筋を立てられないのような物事であればできません。
以上が私の引き寄せの法則に対する解釈です。私自身も副業を開拓して時間とお金に余裕のある豊かな生活を実現したいという目標があるので、それに対し現実的で具体的な道筋を立てて、しっかり遂行していきたいと思います。